チョコレートの色といえば茶色!なのにホワイチョコレートは白いのはなぜ?
カカオははいっていないのかしら?甘いだけでどれも同じ味よね!?
ホワイトチョコレートを50種類以上食べ比べした私が、ふとした疑問にお答えします!
目次/contents
ホワイトチョコレートにはカカオの成分が入っています。
チョコレートの原料となるカカオマスを絞ると、ココアバター(クリーム色)が出てきます。
そのココアバターに砂糖と乳製品(脱脂粉乳や全粉乳)を加えて作ったものがホワイトチョコレートです。
ですので、ホワイトチョコレートのカカオ分はココアバターの含有量になります。
例えば、クーベルチュールホワイトなどで、
『カカオ分35%』と書いてあったらココアバターが35%入っていることになります。
残りの65%は砂糖と乳製品、少量の乳化剤や香料ということになりますね!
【補足】
カカオ分=カカオマス%+ココアバター%です。
ホワイトチョコレートのカカオ分=カカオマス0%+ココアバター35%となります。
ホワイトチョコレートはなぜ白いの?
原料のココアバターは白~クリーム色です。
ほかの原料の砂糖も乳製品も白色です。
なので、原料がすべて白いので、ホワイトチョコレートは白いのです!
では、チョコレートのあのこげ茶色はどこへいったのでしょう?
そうですね、搾った残りは、ココアパウダー(こげ茶色)になります。
ホワイトチョコレートは甘いだけ?
ホワイトチョコレートは、ミルキーで甘いという印象ですね。
茶色いチョコレートは苦手でも、ホワイトチョコレートは好きという方も結構いらっしゃいます。
逆に、ビター派でホワイトチョコレートは甘すぎて苦手という方もいらっしゃいますね。
ビター派な私もホワイトにはあまり興味がありませんでした。
でもしかしです!食べ比べてみるとホワイトチョコレートにも味わいの個性があって、とっても美味しいのです!
とってもミルキー 乳製品にこだわったホワイトチョコレート
フェルクリン『オーパスミルク38%』
ミルクが美味しい国といえばスイスですね!
スイスのクーベルチュールメーカー『フェルクリン』のスイスの乳製品を使ったホワイトチョコレートはまさにミルクです。
なめらかな口溶けとと口の中に広がるミルクのコクと甘味にうっとりとしてしまいます。
業務用が多いのですが、製菓材料店で小分けのものも販売しています。
サロンドショコラ東京でも販売されていたので、見かけたら是非手に取ってみてください!
大東カカオ 『アンセム 北海道ピュアホワイト37%』
美味しい牛乳といえば、北海道!
その北海道産の全粉乳を使用した日本のクーベルチュールメーカー『大東カカオ』のホワイトチョコレート《アンセム ピュアホワイト》は、牧場で食べるミルクソフトのようにすっきりとしたミルクの風味が楽しめます。
インターナショナルチョコレートアワード2016受賞
業務量の1㎏サイズしかないのですが、本格的にお菓子作りをされている方にはお勧めです。
手軽に楽しむなら、ロッテ『ガーナホワイトチョコレート』
キャラメルのようなミルク風味とほんのりバニラの香りのホワイトチョコレートです。
市販されているものの中ではミルキーなタイプですね。
ほっと安心できる味です。
バニラアイスみたい バニラの香り美味しいホワイ
トチョコレート
ヴァローナ 『イボワール35%』
1922年の創業からトップパティシエ、ショコラティエに絶大の支持を受けているフランスのチョコレート会社、ヴァローナ。
『イボワール35%』はクリーミーでなめらかな口溶けと高貴なバニラフレーバーの調和が素晴らしいホワイトチョコレートです。
製菓材料店でも購入できるので、ぜひお試しください!
大東カカオ『メルブラン ホワイト35%』
ミルキーな香りとコクのある旨みのある風味に高級なバニラの甘い香りがふんわりと香る、まさにバニラアイスクリームなホワイトチョコレートです。
森永製菓 カレドショコラ マダガスカルホワイト
濃厚な口溶けの甘みのあるミルクチョコレートにマダガスカル産バニラの甘い熟成香が口いっぱいに広がります。
バニラビーンズが入っているのも、バニラへのこだわりが感じられますね。
カカオの風味がする⁉ こだわりのココアバターを使ったホワイトチョコレート
原材料のココアバターは、においを取り除き、ピュアな油脂分として使用されることが多いのです。
しかし、品質のよいカカオから作られたココアバターは脱臭する必要がなく、カカオの持つ香りを残すことができます。
その未脱臭の品質の高いココアバターを使ったホワイトチョコレートがあるんです。
ショコラティエ パレドオール ブラン
タブレット テロワール ブラン50%(トリニダード、タンザニア、ハイチ等)
いわずと知れたトップショコラティエの三枝俊介氏が立ち上げたホワイトチョコレート専門店。
そこには、自家製のココアバターからホワイトチョコレートを作り上げるという世界にも珍しいビーントゥバーのホワイトチョコレートがあるのです。
生産国ごとにココアバターを絞り、ホワイトチョコレートに仕立てられ、その国ごとのカカオの風味の違いを味わうことができるのです
(なんともマニアック!)
ココアバターが50%と高配合で、甘さ控えめなので、ビター派の方にもおすすめです。
タンザニア(ビスケットのようなロースト香と練乳のようなコク)と、トリニダード(ほんのり燻製香のカカオの香り)を食べ比べてみるのがおすすめです。
青山一丁目の店舗にぜひ足を運んでみてください!
ショコラトリーモラン モランブレンド ショコラブラン
フランスのビーントゥバーの作り手によって作られる、自家製ココアバターを使ったホワイトチョコレートです。
甘さ控えめでほんのりとカカオの香りがする、すっきりとしたミルク感で、私の一番のお気に入りです。
産地違いのホワイトチョコレート(ベネズエラ スルテルラゴブラン、ペルーチャンチャマイヨブラン)も限定で作られており、風味の違いを楽しむことができます。
(株)トモエサブールでオンラインショッピングをご利用ください!
ショコラマダガスカル
マダガスカルのカカオを現地の老舗のショコラトリーが製造販売しています。
質の良いカカオで知られるマダガスカルのココアバターと、おなじくマダガスカルのバニラを使ったホワイトチョコレートです。
上質なバニラとミルク感のバランスがよく、甘さも控え目で素直に美味しいと思えるホワイトチョコレートです。
このクオリティーなのに買いやすいお値段なので、コスパが最高です。
楽天やアマゾンでも購入できるので、一度お試しあれ!
カカオの香りのホワイトチョコレートは今一番注目しています。
ほかにもおすすめのホワイトチョコレートがたくさんあるのにここでは伝えきれないのが残念です。
また次回、特集を組みます(笑)
まとめ
今回はホワイトチョコレートの謎を解き明かしていきました。
ホワイトチョコレートは、カカオマスから絞られたココアバターと砂糖、乳製品で作られています。
なのでカカオ分=ココアバターの量となります。
また、色が白いのは、カカオマスの色のつく部分(ココアパウダー)は入れず、白いココアバターだけを使っているからでした。
甘いだけと思われがちですが、「ミルク感の強いもの」「バニラ感が強いもの」「カカオの香りがするもの」等、様々なホワイトチョコレートがあります。
ホワイト派もビター派も、多彩なホワイトチョコレートから自分好みのホワイトチョコレートを見つけてみてください!
1 thought on “ホワイトチョコレートにカカオは入っている?”