パリで行われるサロンデュショコラで「C.C.C」品評会でゴールドタブレットを5枚獲得というセンセーションを巻き起こし、2019年には世界のトップオブトップショコラティエ100に選ばれた日本のショコラティエ小山進氏。
小山氏が手掛ける、素晴らしいチョコレートがいただけるお店、そして絶対に食べてほしいチョコレートをご紹介します。
目次/contents
「エスコヤマ」まるでスイーツのテーマパーク!
兵庫県三田市にいつ行っても行列の絶えないパティスリーがあります。
そうです、「小山ロール」、「小山流バウムクーヘン」でおなじみの「エスコヤマ」です。
ケーキだけでなく、プリン、チョコレート、キッシュなどありとあらゆるスイーツが店内に並んでいます。
お店の扉を開けたワクワク感が止まりませんでした。
パティスリ―の建物の他にも、子供のための「未来製作所」や、パン工房、マカロン&コンフィチュール専門店、カフェ「エスリビング ハナレ」等々が敷地内にそれぞれ独立したお店になっています。
そして、ショコラ専門店「ロジラ」は「大人が本気で作る秘密基地」を作りたいという小山氏の想いが形になったお店です。
「路地裏」と「ゴジラ」を合わせて「ロジラ」。
子供の時感じたわくわく感がよみがえってますね。
小山氏のそんな遊び心と優れた感性、具現化する高い技術力がここに集結しています。
お菓子作りの教室を開催されたり、大人は入れない子供だけの施設があったりと、エスコヤマのファンのみならず、家族連れも楽しめる、まさにお菓子のテーマパーク!
一日では回り切れません(笑)
(私は、お菓子作り教室に泊まりで参加しました!)
ハイクラスなスイーツがたくさん並ぶエスコヤマは、神戸から離れている郊外にもかかわらず、訪れる人たちで大変にぎわっています。
では、人々を魅了してやまないエスコヤマのお菓子を生み出し続けているのはどのような人物なのか紹介します。
感性豊かな努力人「オーナーシェフ小山進氏」
オーナーシェフの小山進氏は、京都で洋菓子職人を生業としているお父様のもとでアルバイトを経験し、「父と洋菓子職人という仕事を自慢したい。」との思いからケーキ職人を目指したそうです。
神戸の「スイス菓子ハイジ」に入社後めきめき頭角を現し、数多くのコンクールで賞を総なめ、その後シェフ・パティシエ、商品開発部長に抜擢されました。
2000年に独立し、多くのメディアへの出演や、スイーツに関する本の出版、数々のコンクールで入賞しています。
2003年には「パティシエエスコヤマ」をオープンさせ、2013年には新ショコラトリー「ロジラ」をオープン。
そして、2011年から8年連続パリで行われるサロンデュショコラの「C.C.C」の品評会でゴールドタブレットを5枚獲得され、今もなお幅広く活躍されています。
海外で修業して、ショコラを学ぶ日本人ショコラティエが多いなか、自分の感性を信じて、自分が世界に伝えたいことを形にしたショコラが、世界に評価されているのです。
それってすごいことですよね。
常に、志をもって、今すべきことを最大限の力を注ぐ、それを楽しむ。
そんな精神力の高さ、感性の鋭さとその人間性によって、人々を魅了しているのでしょう。
そして、菓子屋さんか、先生、ミュージシャンになるのが夢だったという小山氏。
お菓子教室では、データの経験から科学的に、しかも面白く、分かりやすいレッスンなんです。
またスタッフ向けにも講座を開催して一人ひとりのレベルアップをサポートしているそう。
人を育てるということが「先生」と結びついているんですね。
そして、バンドを組み、コンサートを開催していることを知ったときは驚きました!
でも、パティシエもミュージシャンも人を五感で感動させるという共通点がありますね。
また、たぐいまれな才能を持ち努力を忘れないそんな小山氏、実はとても心配性なのだとか。
「心配性だから世界一になれた」という書籍を出版されたくらいです。
なんだか自分にアドバイスをしてもらえる本です。
何度読んでも新しい発見があるこの本もおすすめです。
皆様お待たせいたしました!
そんな世界のトップオブトップショコラティエにも選ばれた小山氏が手がけるチョコレートの中から、厳選した3商品を紹介していきます!
カカオの個性を最大限引き出したタブレット「スピリットオブカカオ」
エスコヤマおすすめチョコレート1個目は、カカオの香り・コク・苦み・甘みといったバランスが素晴らしい「スピリットオブカカオ」。
ひとつの原産国・生産地のカカオだけを使った「シングルオリジン・チョコレート」で、コンクール用ボンボンショコラの作成に使用していたチョコレートを商品化したも贅沢なタブレットです。
南米からインド・東南アジア産カカオを使用し、ビター・ミルク・ホワイトを含む20種類の味があります。
おすすめはペルー産カカオを使用した「チャンチャマイヨ63%」。
チョコレートなのにベリー系のフルーティなさわやかな酸味とカカオ感がクセになる逸品です。
こんなにフルーティなチョコレートがあるなんて!
初めて食べた時のインパクトは今でも忘れられません。
他にもナッティー感を感じるものや、フローラルなアロマを感じるものなどがあり、産地によって全く違う味わいを楽しむことが出来ます。
気になるチョコレートを3種類くらい並べて、食べ比べテイスティングすると面白いですよ。
リーフレットの味の表現やグラフを見ながら味わうと、新たな美味しさを発見してみましょう!
続いてのチョコレートも、びっくりする美味しさので紹介しますね。
SUSUMU KOYAMA CHOCOLOGY シリーズ
2011年にパリのサロンドショコラに初出店するとともに、フランスのチョコレート愛好家協会「C.C.C」の品評会で「外国人・初出品」ながらに最高賞を受賞!
その時の出品作品がこの「SUSUMU KOYAMA CHOCOLOGY2011」なのです。
それ以来、毎年出品され、2018年まで、連続の最高賞受賞!
そして昨年2019年は品評会の評価方法が変わり、「世界のトップオブ トップパティシエ100」を選出することとなり、小山進氏もランクインされました。
小山進氏が1年かけてじっくり取り組んだショコラが「SUSUMU KOYAMA CHOCOLOGY」がなのです。
もうこれは、食べるしかありません!
小山氏の感性と技術が凝縮したショコラが4粒。
そのストーリーに心奪われます。
それぞれにアーティスティックな写真と小山氏の想いが詳細に書かれたリーフレットが付いてきます。
まずはリーフレットを熟読して、味や情景をイメージしてみましょう。
それからボンボンを食べると小山氏と一体化して、そのボンボンショコラの素晴らしさを体感することができます!
(力が入ってしまいました。もちろん普通に食べても美味しいですよ)
「SUSUMU KOYAMA CHOCOLOGY2019」では、テーマは女性の一生。
ボンボンショコラに「緑」と「赤」をなぞらえて作られています。
No1 回想 野菊の香り2018 若かりし頃の「青いイメージ」
No2 蕾 ハマナスの花のように
No3 赤の時代へ パプリカフランボワーズ
No4 Mellow ダージリン
語りつくすともう止まらないので、今回はご想像にお任せしたいと思います。
そしてぜひ、実際に召し上がっていただきたい思いでいっぱいです。
では、最後にこれだけはエスコヤマでおすすめしたいチョコレート商品の紹介です。
意外な組み合わせにびっくり、名前からは味が想像つかないボンボンショコラです。
ボンボンショコラ味噌漬けスモーク豆腐
和とチョコレートの斬新なアイデアから想像できない味「ボンボンショコラ味噌漬けスモーク豆腐」。
味噌漬けされたスモーキー豆腐がチーズのようにクリーミーで、ベネズエラ産カカオのコク・味噌のコク・大豆の深い旨味が絶妙です!
チョコレートも、もとはカカオ豆を発酵させて作られているので「発酵食品」なんですよね。
味噌とチョコレート、発酵食品同士相性がいいんですね。
しかも、燻製にしてスモーキーな香りを加えることで、大豆由来の旨みを引き出し、濃厚なチョコレートとのマリアージュが生まれます。
この組み合わせを考え、具現化した小山氏はやはりすごい!
「美味しい。。」
と口からこぼれていました。
騙されたと思って食べてもらいたいチョコレートです。
まとめ
日本全国からたくさんの人が集まりにぎわう天国のようなパティスリーは、才能豊かで子供心を大切にしている世界に認められた職人がいます。
職人が手掛けるチョコレートはどれも私たちの想像をはるかに超えていて、固定概念を覆すタブレットや、進化し続けるボンボンショコラシリーズ、組み合わせが斬新過ぎるボンボンショコラなど心ときめくものばかり。
間違いなく私は小山氏に心を奪われました。
世界レベルのチョコレートは、あなたのチョコレートの概念をも覆すかもしれませんね。
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